【介護支援】ケアマネ試験から知識吸収(バイタルサイン-体温と脈拍)


バイタルサインで大事なのが

体温と脈拍、血圧です。  以前の書き込みでSPO2も大事という話はしましたが、試験問題からなのでここでは省きます。

問題;体温は朝高くなり夕方に低くなる(正解:×)
   逆です。

低体温になる可能性があるものは何かという問題があります。

 問では、栄養失調や中枢疾患、甲状腺機能低下症においてはどうか(正解:○)ですが、ここでは低体温とは何かを考えてみましょう。

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既に述べたように、私たちの身体には、自分で自分を守ろうとする働きが備わっています。

この働きの一つに、“自律神経のバランス”があります。

この自律神経とは、「交感神経」と「副交感神経」から構成されるもの。交感神経は、活発に(アグレッシブに)活動している時に優位になるのに対し、副交感神経はリラックスしている時に働く神経です。

私たちの身体は、この二つの神経がバランスよく働くことで様々な病気から守られているわけですが、いずれかの神経が過度の緊張状態に置かれてこのバランスが崩れてしまうと血流障害が起こり、低体温を引き起こす原因となるのです。

具体的には…

■交感神経が過度に緊張した場合
白血球内の“顆粒球”と呼ばれる成分が過度に増加してしまいます。 そして、この顆粒球が死滅する際に大量の活性酵素を発生させるため、血液を酸化させてしまうのです。これがドロドロ血の原因になり、結果として血液の循環を悪くさせてしまうというわけ!

■副交感神経が過度の緊張した場合
血管が拡張し、血流そのものは良くなります。しかし、血管の幅が広くなっても血液の量自体は変わらないわけですから、やがて流れは滞るようになってしまいます。

結果、血行が悪くなり低体温の原因となるのです。
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一つ、神経関係の原因で低体温になることが考えられます。あとは生活習慣について記載されていますが、今回は省きます。

今回は、二次性低体温症という言葉を覚えましょう。

→二次性低体温症
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内科疾患、薬物作用、栄養失調などの副次的結果として発生した低体温症。これらの素因を有する者が、単独では偶発性低体温症を起こさないレベルの軽微な寒冷曝露で複合原因的に発症した場合も含む。
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 では、どんなものがあるでしょう
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飲酒や薬剤の服用(睡眠薬、向精神薬など)、基礎疾患(甲状腺(こうじょうせん)機能低下症、下垂体(かすいたい)機能低下症、糖尿病、低血糖、低栄養、精神疾患など)の存在があります。これらの背景要因があって、寒冷にさらされた時に二次性低体温が発生します。
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問題集には、更に気管支肺炎や腎不全などでも症状が現れることもあるとの事。

◆次の問では、検温方法について 腋窩検温法は腋窩に体温計を挟んで測定し、ほかの検温法と比べて最も時間が短いかというものです。
検温方法について調べてみましょう
 腋窩検温法 … 腋の下で検温。水銀の場合は10分 電子体温計は電子音でお知らせ♪
口腔検温法 … 口腔内、舌の下で検温。 水銀で5分間検温
直腸検温法 … 水銀体温計で3分。 肛門の長さが3センチ程(成人)なので、5センチほど挿入して直腸で検温。 実施の際はワセリンなので滑りを良くしてあげてね♪
鼓膜検温法 … 赤外線鼓膜体温計(耳式体温計)使用する。

となっております。と、いうことは回答は×になります。 一番早いのは、直腸検温法になります。

◆次は、脈拍の問題
 脈拍の正常範囲内と、除脈についての問題です。
 脈拍の正常範囲内は、60~80。 場所によっては多少前後する書き込みもありますが大体その程度になっております。
 60未満ですと除脈、100以上ですよ頻脈といいます。
 今しがた私の脈拍を測ったら69でした。 そういえば、昔老健入職の時に同期の女性と脈の確認をし合ったことがあってその方は脈が飛んでたのを思い出します。

 除脈
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徐脈(じょみゃく)は不整脈の一種で、洞性徐脈、徐脈性不整脈とも言われる。成人の安静時心拍数は一般に毎分50~70回(bpm)であるが、30~40回 (bpm)を徐脈と定義される。徐脈は脳に必要な血液を送ることができなくなるため、めまい、失神、ふらつきなどを生じせしめたり、ときに理解力や記憶の低下が見られボケに似た症状が出る場合などがあり、こうしたケースでは適切な治療が必要となる。マラソン選手などのスポーツ心臓でも心室内腔の拡大による洞性徐脈がみられるが、この場合は通常治療の必要はない。
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ここでは、数値が少し違いますね。ただ、注意して確認してほしいのが脳に血液がいかなくなることで、貧血の症状や認知症に似た症状が出ることも考えられるという点です。

 頻脈
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頻脈(ひんみゃく)とは、心拍数が増加している状態。洞性頻脈とも呼ばれる。 成人の安静時心拍数はおよそ毎分50~70回(bpm)であるが、100bpmを超える状態を頻脈という。 心臓は自律神経(交感神経と副交感神経)によって支配されており、何らかの要因で交感神経が優位になると心拍数が増える。心因性、運動性の要因が多いが、薬物性要因に依る場合もある。心因性に依る場合は、比較的短時間の内に解消される。運動性に依る場合には適度な過負荷訓練により反復訓練を行うことに依って、解消される。薬物性因子に依る場合は、当該薬物の使用を即時中止するとともに、緊急に医療機関の受診を行い、薬物の中和をおこなわなければ、人体に深刻な影響を及ぼす場合もある。 また心臓の刺激伝導回路に異常があって頻脈となる場合もあり(発作性上室性頻拍など)、早急に医師の診察を必要とする。
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ついでに、不整脈で心拍数に焦点を当てると
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ヒトの安静時の脈拍は通常50〜100拍/分程度であるが、これを下回っている場合を徐脈、多い場合を頻脈と呼ぶ。不整脈は心拍数から、頻脈性不整脈、徐脈性不整脈、心拍異常を伴わない不整脈に分けることが出来る。
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となっております。今回の引用はWikipediaがらですが、問題集との正常値の差異や除脈頻脈の数値に差異がありますが医学的での正解値は調べていません(必要により調べてください)

最後に脈拍でもう一つキーワード
→結滞
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心臓の期外収縮により脈拍のリズムが乱れ、脈拍測定した際に脈拍が途切れる(または脈が飛ぶ)こと。単発の場合は治療の対象外である。頻回あるいは自覚症状(動悸や胸部重苦感など)が認められる場合には、何らかの心疾患(心房細動、心室細胞、上室性頻拍、心室性頻拍など)を疑う。
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です。

不整脈は、脈の異常を包括して表す用語となり、その分類として脈拍数の異常である除脈頻脈、脈拍の異常である結滞に分かれます。

なので、上に書いた私の同期は結滞だった訳です。  これを不整脈としか書いてないと、何の異常があったのか分かりませんね。。一緒に脈拍数を書くでしょうから問題はないと思いますが・・・

文字数が多くなってきたので、血圧は次の書き込みに持ち越します。

x

除脈頻脈症候群というものを最後に紹介しておきます。
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洞不全(どうふぜん)症候群のひとつのタイプです。洞結節(どうけっせつ)(右心房(うしんぼう)の壁と上大静脈の境にある三日月状のもの)の機能低下に加え、さまざまな発作性上室性頻脈(ほっさせいじょうしつせいひんみゃく)(心房あるいは房室の接合部を含む頻脈)が合併し、その頻脈が停止したのちに高度の洞停止が生じます(図23‐F)。
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